ご支援のお願い

カウンセリングオフィスSARAは
皆様のご支援を受けながら、
地域のメンタルヘルスの問題を
改善するための活動を続けています。

支援方法その1
寄付で支援する

お金や未使用のハガキ・切手・金券などを寄付していただく方法です。
クレジットカードによるお支払いもできるようになりました。

支援方法その2
「ふるさと納税」を利用して支援する

税の控除を受けることのできる寄付の方法です。
「横浜らしい・横浜ならでは」の返礼品が増えました!

支援方法その3
会員になって支援する

賛助会員として年会費を払うことで支援します。
会員特典は、ニューズレター、市民講座、心の健康カウンセリング!

支援方法その4
インターネット購入を通じて募金する

インターネットでの買い物でも無料で寄付ができます。
http://gooddo.jp/gd/group/counselinghouse

支援方法その5
遺産を寄付する

遺言によって、自分の遺産を遺贈寄付する方法です。
優遇措置が適用されて非課税の対象になります。

日本が抱えるメンタルヘルスの深刻な問題

2013年に厚生労働省の医療計画が見直され、4大疾病に「精神疾患」が加わり5大疾病となったようにメンタルヘルスの問題は日本でも身近に感じられるようになっています。2008年現在、精神疾患の患者数(323万人)は、糖尿病(237万人)、がん(152万人)、脳血管疾患(134万人)、虚血性心疾患(81万人)に比べて数的に多いのみでなく、その増加率は群を抜いて高くなっています。また、年間約3万人近い自殺者が毎年出ており、日本の自殺率は欧米先進国と比較するとかなり高い値になっています。また、2018年の小・中学校における不登校児童生徒数は14万4031人と、児童の全体数が減少しているにもかかわらず増加を続けており、依然として対策が必要な状態です。その他にもさまざまな精神的ストレスが原因と考えられる社会的問題が多くあり、日本におけるメンタルヘルスの問題への対応は急務といえます。

カウンセリングは日本人にとって身近な存在か

臨床心理士の仕事をしていると、「今の時代にとても必要な仕事だよね」と言っていただく機会が多くあります。それはきっと皆さんの身近に「うつで仕事を休職した」「精神的に不安定になっている」「学校に行けない」というような人がいるのを目にする機会が多くなっているからだと思います。自分でも実際にニーズはあるのだと感じています。しかし、どれだけカウンセリングは皆さんの身近な存在となっているのでしょうか。子どものカウンセリングについてはスクールカウンセラーの配置などが進み、以前と比べて身近な存在になっていると思います。しかし、大人がカウンセリングを受けようと思ったとき、カウンセリングはどれほど受けやすいものでしょうか。

カウンセリング料金の高さが敷居を高くしている要因の1つ

海外ではそういったメンタルヘルスの問題に関して、精神科や心療内科における診療以外にカウンセリングや心理療法も重視されており、映画やドラマなどでのカウンセリング場面を目にする機会がありますが、日本ではまだその普及が充分ではなく、保険が適用されていないため一般的に1回7,000円~15,000円程度の高い料金になってしまい、カウンセリングや心理療法を受けることは敷居が高い状況です。精神科や心療内科での限られた時間の診察だけでは解決しない多様な問題を抱えた人も少なくなく、カウンセリングや心理療法という選択肢にたどり着かずにメンタルヘルスの問題に長期にわたって苦しんでいる人が多くいます。

メンタルヘルスの問題を長期に渡って抱えることの損失

DALY(障害調整生命年)という疾病負荷を示す指標をご存知でしょうか。各種疾患による生命の損失や障害の総体を、単に死亡件数や患者発生件数あるいは生命の短縮としてのみでなく、それ以外の苦痛・障害など健康的な生活の損失も考慮に入れて定量化したもので、疾病が社会に与える損失を見ることができます。日本におけるこのDALYの疾患ごとの値を見てみると、精神疾患が与える損失はがんを上回って最も高い結果となっています。精神疾患は、全死亡者の割合でみれば少ないですが、精神疾患によって影響を受けた年数を考慮に入れると国民に非常に大きな影響を与えていることがわかります。問題が解決しないまま長期に渡って苦しみ続けることは、その人にとって健康的な人生を大きく阻害し、社会的損失につながるのです。以上のことからも日本における疾病対策として「精神疾患」が重要なテーマであることを示唆していることがわかりますが、先に述べたように日本でのメンタルヘルスの取り組みは海外に比べて遅れているのが現状です。

長く苦しんでいる人が抱える孤独に寄り添う支援が必要

カウンセリングで何より重視することは「共感」です。クライエントの方の置かれた状況や背景などその方が体験したことを詳しく聞いて、今の気持ちに寄り添います。そういった中で見えてくる問題として、経済的な不安を背景に抱えている方も少なくありません。精神的な苦しみから解放されず、仕事などの社会生活でもうまく適応ができない状況が続き、将来的な見通しそういった話を聞いて気持ちがわかってくるほど、カウンセリングの料金負担が与える影響の大きさと、カウンセリングを受けようと思えずに断念している方が多くいることを感じています。カウンセリングを受けていれば生き方が変わったかもしれないと思うような方が、カウンセリングを受けられずに長く苦しみ続ける事態が少なからず起こっていると思います。またようやくカウンセリングを受けられて改善をしていっても、「もっと早くにカウンセリングを受けていられたら」と感じる方も多くいらっしゃいます。カウンセリングを受けるタイミングが遅くなってしまうことで、問題が改善したとしても、思うように生きられなかった時間が取り返せないやりきれなさが残ってしまうのです。

もっと多くの人にカウンセリングを届けたい!

今後も「もっと多くの人にカウンセリングを」をモットーに、カウンセリングを必要とする方への支援を続けていく所存ですが、運営・発展には、皆様のご協力が必要です。つきましては、是非とも本趣旨にご賛同いただき、皆様からの温かいご寄付・ご協賛をいただけますよう、お願い申し上げます。

NPO法人 カウンセリングオフィス SARA
代表 山口 剛史

いただいたご支援で行う活動

皆様からいただいた寄付や会費は
次のような活動に使わせていただいております。

  • カウンセリング活動

    子どもから大人まで幅広く、対人関係や精神疾患などのメンタルヘルスの問題に対するカウンセリングや、心理療法、心理検査等を実施しています。また、個人でのカウンセリングだけでなく、グループで行うグループワークも実施しています。みなさまのご支援により、一般的な料金より低く設定することが可能となり、現在の料金を維持することで、皆様により軽い負担で、継続的にご利用いただけるようになっております。利用者は年々増加しており、2019年は約446名の利用者に対し、延べ約3752回のカウンセリングを実施しました。

  • 低所得者向け支援活動 「ギフトカウンセリングたんぽぽ」

    2019年からは、カウンセリングを必要としていながら経済的な理由によってカウンセリングが受けられない、或いは適切な頻度でカウンセリングに通うことができないという、生活保護世帯および住民税非課税世帯の方々を対象とした新しい支援として、通常料金の半額でカウンセリングを提供する「ギフトカウンセリング たんぽぽ」を開始致しました。この活動にもみなさまのご支援を使わせていただいております。

  • メンタルヘルス専門職の技術向上に関する活動

    メンタルヘルスに関わる専門職は日々自己研鑽に励み、知識を習得し、技術の向上することで、質の高いサービスを提供することができます。カウンセリングオフィスSARAでは、こうした専門職向けに、様々な研修会を実施しています。
    【過去開催研修会】 箱庭・コラージュ研究会、じっくり事例研究会、グループの見方・考え方、調整的音楽療法グループなど

  • メンタルヘルスに関する普及啓発活動

    より多くの方にカウンセリングのサービスを提供するため、ホームページにおけるコラム掲載やFacebookによる情報発信、市民講座の開催、その他広報活動を行っています。また、会員や寄付者に向けたニューズレターの発行や、メールマガジンの発行なども行っています。