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2013年12月8日 臨床心理士 大竹
今回は、「子育てについて考えること〜完璧な親なんていない!〜」についてお話したいと思います。

巷では、イクメンブームにより、男性も育児に積極的に参加していくという風潮にあります。しかし、現実的には、男性の育児休業取得率は2.63%であり、まだまだ育児は母親が担うものになっています(厚生労働省の平成23年度「雇用均等基本調査」)。

 育児をしているほとんどのお母様達は、子育てに関する悩みを持っていると言われています。今は、インターネットで検索すると様々なサイトが出てきて、すぐに知りたいことが調べられるようになってきています。同じように悩んでいる人がどうやって対応したのか、それについての意見・・・などもすぐに閲覧できてしまいます。しかし、色々な情報がありすぎて、余計にどうしたらいいのか?という悩みも出てきます。
 また、育児書などは普及しているものの、実際は、母親になるためのトレーニングや教育をほとんど受けないまま母になり、手助けもない状態で子育てをしている人も多いのではないでしょうか。

私自身、仕事を通じて、多くのお母様達から子供の発達のこと、躾のこと、ママ友との付き合い方・・・など、子育ての悩みを聞く機会がありました。多くのお母様達は、「これでいいのかな?」と不安になり、相談をされています。「これでいいのかな」というのは、つまり、どこかで「正解」を求めて不安になっているのかもしれません。しかし、子育てにおける「正解」ってなんだろう?と考えると・・・「唯一の正解」はないのではないでしょうか。「正解」を探して、「〜べき」と考えすぎることによって、母親自身も苦しくなり、また子どもも息が詰まって情緒不安定になってしまうかもしれません。
 
過度に育児に熱心になったり、完璧な母親になることを目指すことより、「ほどよい母親」であることが、いい影響を与えると言われています。「ほどよい」とは、「適度にほどほどの愛情や支持、優しさを与える」ことです。時には手を抜くことも、必要なことなのです。

 私も子育てをしている中で、日々不安になったり、悩んだりすることがあります。私自身、上記のような「〜べき」という考え方が強く、色々なことをやり過ぎてしまったり、理想を追求しすぎたり・・・「ほどよく」が苦手なタイプでもありました。そんなときは、いつも周りの人に話を聞いてもらいながら、自分自身の様子をチェックしてもらっています。自分ではなかなか気がつかないことも、話をすることで頭の中を整理したり、「やりすぎ感」に気がつくことができます。

以下は、カナダ生まれの子育て支援プログラムからの引用です。

「はじめから一人前の親などいません。皆、周りからの助けを得ながら親になっていくのです。人間は、皆、欠点を持っています。完璧な人間などどこにもいません。完璧な親や子どもなど、存在しないのです。ですから、大事なのは、可能なかぎりベストをつくすことです。そして、必要な時には、周りから助けを借りることです。」
 
完璧な親や子供を目指すのではなく、「ほどよい」を目指す子育てをしていきたいものですね。

引用文献:ジャニス・ウッド・キャタノ(2002).完璧な親なんていない! ひとなる書房

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