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2018年3月 高橋 

 

 皆さんは、普段の生活の中で、どのくらい笑うことがあるでしょうか?

 

 笑いには、様々な種類のものがあります。面白おかしくて出てくる笑い(大笑い)、嬉しくて出てくる笑み(笑顔)、辛くて受け入れがたい時に出てくる笑い(苦笑い)など…。

 

 放送作家でありエッセイストの織田匡吉は、「笑い」を、ウィット(人を刺す笑い)、コミック(人を楽しませる笑い)、ユーモア(人を救う笑い)3つに分類しました。ここでは、笑いのポジティブな面について扱いたいので、コミックとユーモアに限定してお話しします。

 

 コミックとは、バカバカしい笑いで、何も考えずに楽しむことのできるものを指します。ユーモアは、自分自身の傷ついた心を癒すための笑いであり、織田は、ユーモアによって、人間はあらゆる危機的な状況を乗り越えることが出来ると述べています。よって、笑いには、娯楽の要素ばかりではなく、辛い状況を受け入れたり、乗り越えるための要素もある、と言えそうです。

 

 心地良い笑いが起きたあとに、自分の身体や気持ちに変化を感じたことはないでしょうか。笑い終えたあとも「楽しい」という気持ちが続いたり、なんだか心が楽になった、スッキリしたなど、色々な変化に気付くかもしれません。そういった状態になるのには、実は理由があるのです。

 

 笑いには様々な効能があると言われています。笑うという動作を取ることで、頬の筋肉が動きます。さらに呼吸数も増えるので、血液中の酸素を増やし、心臓を活性化させます。血圧を安定させたり、血糖値の上昇を抑える、といったデータもあるようです。そういった身体の生理的な変化から、痛みを抑える効果があったり、免疫細胞を増殖させる効果、リラックス効果、成長ホルモンの増加など、健康に良い作用をもたらすことが明らかとなっています。

 

 もちろん、笑えない状況で無理に笑おうとすれば、ぎこちなくなりますし、ストレスも溜まり、余計に重苦しい気持ちになるかもしれません。無理なく自然と笑いが得られるような環境で、リラックスして、自分に合った笑いを得られる方法を取り入れていくことが大事になってきます。ちなみに私は、吉本新喜劇などのお笑い番組を観て笑うことや、人と食事をしつつ楽しい会話をすることが、自分の心身の健康に繋がっているように感じています。外に出て得られるもの・家の中で出来ること、誰かとすることや一人で楽しむ方法など、人それぞれ好みや相性がありますので、自分が一番笑いを得られやすい方法を探してみることをお勧めします。

 

 笑うことは、自分のためだけではなく、周りの人にも影響を及ぼします。笑う顔、つまり笑顔になることで、人との関係を円滑にすることも出来るのです。ここで、笑顔の作り方についてご説明します。わずかに顎を引き、口角を上げます。あとは、「イ」の形に口を開く、そしてやや歯を見せるようにします。口元を意識しているとだんだん身体が強張ってくるかもしれませんので、肩の力を抜いて、リラックス。鏡を見ながら練習してみましょう。しかめ面でいるよりも、いくらか笑顔を意識している方が、相手に話し掛けやすい印象を与えたり、優しい雰囲気を醸し出すでしょう。

 

 私も笑顔にまつわる印象的な出来事があります。就職したばかりの頃、慣れない環境に緊張し、早く仕事を覚えよう、周りに迷惑を掛けないようにしようと、自分の業務に必死になっていました。結果、他のスタッフとのコミュニケーションがおざなりになっていたようです。環境に慣れてきた頃、ワッハッハと笑う私の姿を見て、あまり関わりのなかったスタッフから、「高橋さんも結構笑うのね。もっと怖い人かと思った」と声を掛けられることがありました。そこで、私の必死さは、人に近づきにくい印象を与え、相談に来られる方々にも必要以上の緊張感を与えてしまっていたのかもしれない、と気付くことが出来ました。また、他のスタッフと円滑なコミュニケーションが取れない、やり辛い、という状況を、自然と自分で作ってしまっていたのではないかとも思っています。心理的な問題を抱えた方々に携わる仕事をしていく中で、初心者には緊張感や必死さも必要ですが、それが相手に伝わり過ぎないような配慮として、笑顔・にこやかさは大事なことだと感じています。

 

 このように、笑うことや笑顔には、様々な効果があることが分かりました。「笑う門には福来る」ということわざがあるように、笑顔の傍には幸福感があることを、先人達も教えてくれています。皆さんも、レッツスマイル!

 

 

【引用・参考文献】

矢島伸男(2012)「笑い」の教育的意義‐「ユーモア・センス」の概念を中心に‐ 

織田正吉(1979) 『笑いとユーモア』筑摩書房
 
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